2013-10-01

Here I am.




















世界でいちばん遠い場所に行ってしまった誰かさんへ。


もう私からあげられるものは何もないと思ったのです。
桜並木の下を歩いた夜、古ぼけた銭湯の前で、私の中の私たちの時間は止まってしまった。
完璧すぎたから、欲が出てしまったのです。

もしも自分を責めているのだとしたら、そんなことはすぐにやめてください。誰かが悪いわけじゃない。
この世界には、悪者のいない物語のほうがずっと多く存在するということをわかってください。

あなたは自分のことをすごく悲観しているようだけど、私はそうは思いません。あなたは絶対に大丈夫だから心配しないで。
それから、私はあなたが思っているほど馬鹿じゃないよ。でも、お馬鹿さんでいさせてくれたこと、ありがとう。

謝りたいことが山ほどあるけど、ごめんねは言わないことにします。なんでかな、そのほうがいい気がする。
たのしかったね、本当に。本当に。

あなたの左ポケットの暖かさを忘れません。


またどこかで。







悲しいよ。